食塩(一般向け)

日本人は食塩を摂りすぎている
 みんな知っていることでしょうし、気にしている人も多いことでしょう。

 国は「健康日本21」で10g未満/日を目標値として設定しています。

 きょうはみんな一律10g未満/日を目標にすればいいの?そんなお話。

 ご飯を食べると塩分が欲しくなるのか、塩分の多いおかずを食べるとご飯が欲しくなるのかは分かりませんが、ごはんを主食とする人たちは塩分摂取が多くなりがちです。
 
 平成18年国民健康・栄養調査の結果では20歳以上男性は12.2g、女性で10.5gの食塩摂取量だったそうです。女性の方が少ないのは食事量が少ないことが最大の要因です。
 当然、同じような食事内容の人がいたとすれば、沢山食べる人の食塩摂取量は多くなるし、あんまり食べない人の方が少なくなる事でしょう。ですので、体格が小さくて運動量の少ない人が食塩10g未満を守ることは簡単だけど、体格が大きくて運動量の多い人は同じ10g未満を守ることはとっても難しいのです。

 1日10g未満はあくまで目安に過ぎません
 栄養教育の場では一律10g未満にしましょうなんて、お話がされているかもしれませんが、オーバーしているからといって、必ずしも思い悩む必要は無いと思います。
 「あなたぐらいの体格の人で、この血圧の状況であれば、食塩は1日○○gくらいが良いかもしれませんね。1ヵ月このぐらいの食事をして、また血圧測ってみましょうね。」
 そんな栄養相談が行われていることをどらねこは期待しています。


 食塩≠塩化ナトリウム

 食塩として家庭で使われている調味料は塩化ナトリウム99%以上の商品もあれば、70~80%のものまで様々です。
 いわゆる天然塩と呼ばれているものを常時使用している家庭では食塩摂取量の割にナトリウム摂取量は少なくなることでしょう。

日本人にもいた。食塩不足な人たち 高齢者で口から食事が出来ない人には濃厚流動食を使用することがあります。濃厚流動食の多くはあんまり塩分が入っていないので、塩素やナトリウムが不足することがまれに見られます。
 最近は塩分添加してある商品も多くなって来ましたが、ちょっと単価が高かったりするので普通の濃厚流動食に食塩やしょうゆなどを入れてあげて不足を予防するなんて事が行われていたりします。