本当に必要な時が分かるのならいいのです
サプリメントの話
食べ物に含まれている栄養成分を体に取り入れたり、体に蓄えている物質からエネルギーを取り出したりすることを「代謝」といいます。(雰囲気重視、本当の定義とは違います)
体はこの代謝を行うとき、元になる物質ををそのまま利用するのではなく、途中、いろいろな物質に変換しながら(酵素反応)エネルギーを取り出したり、目的となる物質を作り出したりしているのですね。
その途中にできるいろいろな物質を中間代謝物(代謝中間体)と呼んでます。
グルコース(ブドウ糖)からエネルギーを取り出し、クエン酸回路で水と二酸化炭素にまで分解されるまでには約20個もの中間代謝物が生じるのです。
前置き終わり・・・本題です。
サプリメント、爆発的ではないけど流行っている。
普段、後ろめたい生活をしている人の贖宥状になっているのでしょうね、きっと。
昔はビタミン剤とか、鉄とかカルシウムぐらいしか見かけなかったけど、だんだんと増えていって、ポリフェノール、イソフラボン、キトサンなど昔は非栄養素なんて呼ばれていたような成分が人気になっている。なんだかおもしろい。
最近は何でも有り状態で増えすぎてしまって何が何だかよくわからない。
中間代謝物の登場
サプリメントに中間代謝物があらわれたのはいつの頃でしょうか。
α-ケトグルタル酸
ピルビン酸
リンゴ酸
オキサロ酢酸
サプリメントとして販売されている上記の物質はいずれもクエン酸回路の中間代謝物です。
だから、「これらなくして十分なエネルギー代謝は不可能です。」なんていうかっこいい紹介文も書けるのだけど、いずれの物質も元になっているのはサプリメント愛好者が摂りすぎを心配することが多い糖質や脂質です。不足なんてするの?
不足する事があるとしても、そのときは体に何か異常が生じているか、よっぽど特殊な状況でしょう。
中間代謝物を補って解決する前にやるべき事があるはずです。
必要なもの≠サプリメントで補給
中間代謝物は大抵体にとって重要なものです。サプリメントの説明に書いてあるのは物質の働きであって、飲んだ場合の効果ではないことを覚えておいて欲しいですにゃ。